2月3日の誕生日を迎えて、48歳になりました。
ちょうど一年前に、東京に来た日の事を思い出します。
今回は、東京へ移転して『ゲイマッサージ』という仕事をしていて感じた事を書いてみようと思います。
大阪との一番の違いはなんだったのかな?
海外の方の予約の多さかな…
人
お金
この2点に関する事が特に違うと感じたよ…
海外のお客様が多い
大阪の時はインバウンドの方の来店は0

大阪で長年営業をさせて頂いていましたが、インバウンドのお客様の予約が入ったことがありませんでした。
※他店ではあったのかもしれません。
大阪に在住で、日本語が話せる海外のお客様はいましたが、それでも数人のレベルです。
なので、英語が話せなくても全く問題なく仕事ができていました。
インバウンドのお客様

東京に来て1ヶ月目に早速インバウンドのお客様からご予約を頂きました。
僕は英語が話せない事。
翻訳アプリでのコミニュケーションになる事をお伝えしました。
それでも大丈夫との事で、ご予約を頂きました。
一人目の方が終わり感じたのは『申し訳なかったな…』です。
施術中は、普段から話さない事の方が多いので然程気にならなかったのですが、翻訳アプリでのコミュニケーションにはかなり限界を感じました。
こうして、英会話教室に通う事にしました。
学生の時に勉強をサボっていたので、僕の英会話は中一レベルです。
一対一のレッスンにて、基礎から勉強をしています。
この歳になって新しい事を勉強して、少しずつでも英語がわかるようになってきている事に楽しさを感じています。
東京に来なければ、英会話を習おうなんて思うことはなかったと思います。
毎月数人の来店+出張

東京に来てから、インバウンドの方の予約は毎月のように数人入る事に驚きました。
基本は、お店の住所をお伝えして直接お越し頂いていますが、辿り着けそうにない場合は、駅までお迎えに行く事もあります。
やはり、翻訳アプリでのコミニュケーションには限界を感じますが、だいぶ慣れてきたように思います。
出張でのご予約も頂くのですが、自分では一生泊まる事がないようなホテルへ行かせて頂く機会も多く、貴重な体験をさせて頂いています。
一年営業してみて

会話のコミニュケーションはアプリ使用となりますが、それでも満足して頂けて、来日されている間に2回お越し頂いた事が何度かあり、かなり驚いたのと同時にとても嬉しかったです。
精一杯施術をして、できる範囲で誠意を持って対応していると、会話ができなくてもこうして喜んで頂ける事が実感できて、かなり自信に繋がりました。
現在2025年から、一旦インバウンドのお客様の新規での予約を止めさせて頂いています。
一番の理由としては、直前キャンセルや連絡もなく来店されないようなお客様が続いた事にあります。
僕たちのようなスタイルで営業をさせて頂いていて、一番辛いのはドタキャンやブッチといった行為です。
死活問題である事と、別のお客様をお断りしている事も多いため、本当に来たいと思って頂いているお客様を大切にしたいという事が理由です。
当店では、日本のお客様でキャンんセルはあっても連絡がなかった事は、思い返せる範囲では0人です。
これは、国民性の違いなのかな?
とも思うのですが、一旦はインバウンドの新規の方は受けない方向で、今後はどうしていくかをしっかりと考えていこうと思います。
売り上げアップ
価格の見直し

大阪で営業させて頂いていた時、お会計の際に、『安いですよね!』という嬉しいお言葉を度々頂いていました。
これは【顧客満足度】>【価格】という事だと思うので、嬉しい褒め言葉として捉えさせて頂いていました。
東京に来る際に、特に家賃の固定費が上がってしまう為に、価格の見直しを行いました。
東京にあるゲイマッサージ店の価格を書き出し、相場を調べました。
第一の感想は『全体的に高い』です。
大阪も、皆様が思う①平均的な価格のお店と、②高いと感じる2パターンに分かれてきています。
①平均60分8,000円
②平均60分12,000円
東京のゲイマッサージはほとんどのお店がこの②にあたる価格設定でした。
この事を参考に当店では
60分 6,000円→8,000円
90分 8,000円→11,000円
120分12,000円→14,000円
※期限付きで割引チケットを作成する
にて、料金の見直しをさせて頂きました。
基本料金が上がった為、同じ来客人数でも売り上げは上がりますが、【固定費】が上がった分を差し引いても、売り上げは上がりました。
二年目以降が大切

ゲイマッサージ業界は、新しいお店ができると『とりあえず行ってみよう!』と思って頂ける一定数のお客様が来て下さります。
これは、他の商売においても同じだとは思いますが…。
ゲイマッサージに興味があるお客様が見るようなサイト(登録は無料)に、お店の情報を載せるだけで、始めは何をしなくても集客ができてしまうと思います。
この、『新しいお店ができてるから、とりあえず行ってみよう』と思って頂けるお客様が2年目からは減ってくる印象です。
その為、リピートのお客様を獲得できないと、お店は回らなくなり始めます。
ゲイマッサージ業界が、新しいお店が出来てはあっという間に潰れる理由はここにあるのだと思っています。
『可愛い』
『体が良い』
でも、行ってみたら接客が残念。
マッサージが素人レベル。
サロンが汚い。
リフレッシュが事務的。
など…。
一度駄目だと思われてしまうと、絶対にその次の来店はありません。
だからこそ、一人一人のお客様の時間を大切にする気持ちが『ゲイマッサージ』において必須だと感じます。

ゲイマッサージは東京がおすすめ
東京の可能性

長年大阪でゲイマッサージをさせて頂いてきて、大阪でも充分な集客は見込めます。
それでも、東京に来てみて【人口が多い】=【ゲイ人口が多い】
この事を改めて感じています。
大阪に限らず、その地方にこだわる理由がないのであれば、東京への進出をおすすめします。
ただ、その場所でうまくいっていなくて、東京に行けば人も多い(需要が多い)と勘違いして、とりあえず行ってみよう!というのはおすすめできません。
人口が多い(ゲイ人口が多い)=ゲイマッサージ店の数も掃いて捨てるほどあるのが現実です。
それでも、この一年『ゲイマッサージ』というお仕事をさせて頂いて、本当に思い切って東京にきてよかったと心から思う事ができます。
それくらいに、日々が充実しています。
大阪市内で比較しても、東京都心の家賃は約2倍はします。
場所によっては、それ以上です。
東京のゲイマッサージで、『レンタルサロン使用』や『出張専門』が多いのはこれが一番の理由な気がします。
僕も、東京に住む事が目的で『ゲイマッサージ』をしていなければ、都心部から外れた、家賃が控えめな物件を探していたと思います。
集客で考えた時に、アクセスの良さは大事な要素だと思います。
東京の土地勘が全くなかったので、知り合いにおすすめの場所を聞いて、そこに絞って物件を探しました。
結果、今の物件を借りていますが、凄く満足しています。
同じような物件でも、2つ隣の駅
『上野』になると、平均3万円は家賃が上がります。
毎月の一番大きな出費『家賃』
この事を考えても、やはり東京に来てみる価値はあると感じています。



