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ゲイの沖縄移住/住まい選び

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ぼくのいえ店主さだ(@bokunoieplus)です。

今回は、東京から沖縄へ移住された方からお話しをお聞きする事ができました。

沖縄生活に憧れる方も多いのではないでしょうか。

そんな方に是非読んで頂きたいです。

ひとし君

沖縄って旅行で行く度に、住んでみたいな〜って思うんだよね…

さだ

特にゲイの人って沖縄好きな人が多い印象があるよね…

自己紹介

こんにちは。

僕は沖縄に移住した一介のゲイで、これを書いている時点で年齢は45歳。

東京から移住して2年になります。

沖縄は「旅行」ですと、大抵は那覇(国際通り付近)に泊まるかリゾートホテルに泊まるかの二極で、特に前者は、観光にプラスして出会い系アプリで会える人を探したり、ゲイバーを巡ったりと、健全なゲイ活動も付加価値的に楽しむと思います(笑)。

さて、これが沖縄に「住む」となるとどうでしょうか。

沖縄に限らずどの県でも旅行と移住では見方が変わってきます。

まだ沖縄を「那覇 or リゾート」でしか経験したことがない方や、それでも沖縄移住には興味がある、という方々のために、「沖縄にも場所によって色々な特徴がある」ということを、“本土にある場所”(※1)を例にしながら、なるべくゲイの目線でお話しできればと思います。

筆者の主観ではありますが、住まい選びの参考にでもなれば幸いです。

(この記事では沖縄本島に限ります。)

(※1)筆者が関東出身のため、東京〜関東中心の地名を例えに使っています。

絶対にゲイ活動重視!(南部エリア)

① 沖縄の新宿〜中野・杉並「那覇市〜浦添市・豊見城市」

言わずもがな、沖縄の新宿二丁目といえば「桜坂」。

国際通りを少し入ったエリアに存在します。

(↑桜坂)


ゲイにまつわるアレコレはやはり那覇に集約されています。

ですので、ゲイバーで呑む、ゲイナイトに行く、ハッテン場に行く、アプリで相手を見つける、などの超ベーシックなゲイ活動を重視するなら、那覇市一択と言っても過言ではありません。

(↑ゲイナイトは国際通りから近い松山という飲み屋街のクラブで開催されている)

ただし、那覇で暮らすとあまり那覇から外に出なくなるので(交通などの観点からも)、

隣接する浦添市や豊見城市など、那覇とアクセスの良い場所を選ぶのも行動範囲を少しでも広げる意味では良いかもしれません。

沖縄は、大都市と並んで全国からゲイの訪れる場所としてはトップクラスです。

那覇で“場所”を構えていれば、全国各地から訪れる男を漁れるチャンスが期待できます(笑)

ただし注意して欲しいことは、大抵の旅行者は「単独行動ではない」ということ!

アプリでタイプの旅行者が出てきた!アプローチしてみよう!

「友達と来てます」と玉砕される…あるあるです(笑)。

那覇を選ぶ上で一つ気をつけておきたいことは、那覇は沖縄で一番の都会ではありますが、全国レベルで見れば全く都会ではありません。

いわゆる東京や大阪などの大都会と比べてしまうとかなり物足りないので、都会の刺激に慣れてしまっている人は「那覇に住む=都会に住む」とは考えないほうが良いです。

② 沖縄の東急沿線「宜野湾市」

那覇の隣の隣の市にあたる宜野湾市。

一応は沖縄の「中部」枠に入りますが、ゲイ目線で言えば、那覇との距離の近さとゲイ人口の観点で「南部」と位置付けても良いでしょう。

安室奈美恵のラストコンサートの会場となった「コンベンションセンター」のある場所です。

(↑コンベンションセンター)

宜野湾市に住むことは、東京で言うところの、「“ゲイタウンである新宿や中野”からは少し離れているけど、ゲイとしてもステータスのある 東急(東横線・田園都市線)沿線に住む」ような感覚でしょうか。

「オシャレなところに住んでますね」と言われる場所です(笑)。

特に女性の移住者は、その辺りに住んでいそうな雰囲気をどことなく漂わせています。

(↑二子玉川などを彷彿させるファーマーズマーケット)

一つ残念なのは、現時点でエニタイムが存在しないということ。

それさえあれば、ゲイの住まい候補として推しやすいです。

この春にエニタイムがオープンするそうなので、そうするとゲイの住まいとしてもワンランクアップして推しの街になりそうです!

③ ハッテンビーチへ時短アクセス「南城市・糸満市」

ゲイ活動に特化する場所としては番外編のようなものですが、沖縄のハッテンビーチとして有名な「みーばる」は南城市にあります。

南城市は沖縄初のコストコができると言われていて、また大型ショッピング施設のある豊見城市へは糸満市からなら近いですし、高速を使えば中部の大型ショッピング施設へのアクセスも悪くないので、夏の活動に入魂するなら一つの選択肢かもしれません。

(↑みーばる)

カップル移住にオススメ!丁度よい田舎生活(中部エリア)

因みにですが、僕はこのエリアを選びました。

僕は執筆時点で45歳ですが、10代後半〜30代は二丁目活動をはじめ、あらゆるゲイ活動は経験してきたほうなので、また会社が完全にリモート化したこともあり、田舎暮らしを検討していました。

そうした最中、たまたま40代前半で年上のパートナーを見つけて、それを機に『東京との距離感が絶妙な沖縄(※2)』で、利便性に富んだ「丁度よい田舎」を移住先に選びました。

(※2)沖縄と都市部を結ぶ飛行機の運行が多く、しかも比較的航空券も安く買えるので

④ 沖縄の鎌倉「北中城村」(中部エリア)

鎌倉の「古民家改造オシャレ店舗」のように、「昔のアメリカ住宅をオシャレに改造した店舗」が点在する北中城村。

(↑北中城村にある某和菓子店)

沖縄トップクラスで中部在住者御用達のショッピングモール「イオンモールライカム」のある場所です。

(↑イオンモールライカムのエントランス)

北中城村を含む中部エリアは、アメリカ人(軍人)が多く住むエリアで、前述の宜野湾市にある普天間基地周辺、後述の北谷町・読谷村(その間の嘉手納町)と共に当たり前のようにアメリカ人がたくさんいます。

特に土日とアメリカの休日は、日本とは思えないような景色を見ることができます。

イオンモールライカムの便利さとオシャレなお店の点在によって(県内の)住みたい街ランキングのトップ3に入る人気の村です。

⑤ 沖縄の湘南「北谷町・読谷村」(中部エリア)

(県内の)住みたい街ランキングのナンバーワンでもある北谷町。

アメリカナイズされた場所が多く、また直球のネーミング「アメリカンビレッジ」が観光地としても有名です。

(↑アメリカンビレッジ)

そこを中心にオシャレな店が軒を連ね、またビーチも兼ね備えた、大抵の観光客が一度は行きたくなる大人気エリアです。

家賃相場は都会並みで、アメリカンビレッジの徒歩圏内は物件の争奪戦且つ家賃は高額です。

④でもお話しした通り、アメリカ人が当たり前のように歩いている町で、土日とアメリカの休日は場所によってはほぼアメリカです(笑)。

(↑週末はアメリカ人だらけのアラハビーチ)

さて、こんなにアメリカ人がいれば、当然ゲイのアメリカ人も比較的豊富に存在していますが、残念ながらアメリカ人はさほどアジア人に興味が無いので、マッチングはあまり期待できません。

(因みに出会うためのアプリは Grindr ほぼ一択です。)

それでも、北谷町のビーチではアメリカ人マッチョをたくさん見ることができるので、外人好きの人にはかなり目の保養になるでしょう。

その北谷町から、アメリカ航空隊で有名な嘉手納町を挟んで読谷村という村があります。

こちらは観光地としては少しマイナーなので知らない人も多いのですが、こちらもアメリカ人が多く住んでおり、またオシャレなお店が点在しています。

更に、「村」とは信じがたいくらいにスーパーマーケットが多く存在し、移住者に人気の場所です(しかし「村」という割には家賃相場は少し高めです)。

(↑「有吉の休日」にも登場した渡具知ビーチ)

カップルで落ち着いて暮らしたい、且つ生活の利便性も兼ねているのが「北中城村」「読谷村」、ゲイ活動も重視したいなら、観光客が多く訪れる「北谷町」がオススメです。

(因みに北谷町と読谷村の間にある嘉手納町はほとんどが基地で居住エリアが少なく、不便で且つ戦闘機の音が本当に煩いのでオススメはしません。)

⑥ 沖縄の伊豆・軽井沢「本部町・今帰仁村」(北部ニア山原エリア)

セミ)リタイアに人気の北部の田舎「本部町」「今帰仁村」。

美ら海水族館、北部唯一のスタバ、瀬底島、今帰仁城趾、古宇利島などで有名な場所です。

海と山の同居が伊豆の雰囲気に近く、点在するオシャレカフェなどの雰囲気は軽井沢の雰囲気に近いです。

後述の北部唯一の「市」である「名護市」とのアクセスは良いので、それぞれの町村では手に入らないような物も、ちょっと名護市まで車を走らせれば揃えられます。

(↑本部町にある某カフェ)

ニア山原(やんばる)エリアとも言える(?)ド田舎な場所ですが、名護市の存在のお陰で、都会から移住しても過度な不便さを感じなることはないでしょう。

カップルにはオススメできますが、独り身のゲイには出会いが無さすぎて全くオススメできません。

因みに、名護市の南に「宜野座村」という村にもゲイの(カップル)移住者が何組かいると聞いたことがあります。

あまりにも村の情報が少ないので割愛しますが、そちらもノンケ移住者を含めて人気がある場所のようです。

3|沖縄県内であればコスパ・住みやすさ重視!(中部・北部エリア)

ここからは完全に生活のコスパ重視で、観光ではほぼ無縁な沖縄ローカルエリアを紹介します。

僕も引っ越すまではほとんど足を踏み入れたことのなかったエリアですが、逆に中部に移住してからは切っても切ることのできない場所になりました。

生活の安定と家賃の安さを重視するなら選択肢に入るべきエリアです。

⑦ 生活には困らないベッドタウン「うるま市・名護市」

東京都心に対して、東京都下や埼玉・千葉にあたるエリアです。

名護市はリゾートホテルが軒を連ねる恩納村から美ら海水族館や古宇利島への通過点になる街、うるま市はHYのイズ姐さんこと、仲宗根泉さんの出身地&推し街です。

それぞれドンキホーテやディスカウントストア、ショッピングタウン、スポーツジム(エニタイム含む)などが豊富に揃っていて、ゲイが住むにも良い環境です。

(↑特に肉が高い沖縄では比較的安く買えるので大助かりのドンキホーテうるま店)

また、実家暮らしの沖縄ローカルゲイも(うるま市であれば隣接する沖縄市と共に比較的豊富に)暮らしており、“場所あり”で構えていれば良いことがあるかもしれません(笑)。

うるま市は数少ない東海岸エリアのビーチ〜観光地とのアクセスも良く、名護市は北部の観光地とアクセスが良いので、ちょっと移動すれば十分に沖縄を感じられるエリアだと思います。

(↑めちゃくちゃ味があってカッコイイ庁舎の名護市役所)

⑧ 沖縄の下町、横須賀の雰囲気漂う「沖縄市」

東京で言えば浅草、小岩、錦糸町、高円寺。

神奈川で言えば川崎や横須賀。

大阪で言えば新世界のような場所に当たる「沖縄市」。

極端に言えば、沖縄で最も治安の悪い街です。

逆にとても味のある街で、いわゆるカルチャー色の強い街。

特に「コザ」と呼ばれるエリアは横須賀の雰囲気に近いアメリカ要素の入り混じった沖縄随一のディープタウン。

お酒好きと(コアな)音楽好きが多いイメージです。

(↑コザ ゲート前通り)

ゲイでこの街に魅力を感じる人はなかなかのアウトローだとは思いますが、本土でもディープタウンを選んで住んでいた人ならかなりハマる場所だと思います。

また沖縄市は、お隣のうるま市同様、実家暮らしの市民のために、市内“場所あり”は救世主になれるかもしれません(笑)。

病院や生活に必要なお店も一通り揃っているので、生活には困らない街だと思います。

(↑ザ・アメリカ!なショッピングプラザ「プラザハウス」)

移住前の重要な注意点

ここまで沖縄県内の主要なエリアのなんとなくなイメージをお伝えしてきましたが、これとは別に“それ以前の重要な注意点”をお伝えしておきます。

それは「仕事」です!

ザックリとではありますが、以下の理由で、本土出身の(特に都会生活が長い)人には沖縄での再就職はかなりキツイです。

*(沖縄の企業は)恐ろしいほど給料が安い

* 沖縄県人と(特に)仕事では馴染みづらい

この話題だけでもブログの記事をいくつも書けそうなレベルなので割愛しますが、もし沖縄への移住を検討している方は

・『本土の企業の沖縄支社や支店の異動』

・『リモートワーク』

・『起業』

──が可能な場合に絞ったほうが無難です!

住む場所も大事ですが、沖縄で仕事をどうするかについては、沖縄へ移住する前に必ず片付けておきたい最重要課題です!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

かなり乱暴にまとめますが

① ゲイ活動重視なら「那覇市〜隣接」

② オシャレ重視&丁度よい田舎暮らしなら「宜野湾市」「北谷町」「読谷村」「北中城村」

③ リタイア生活なら「本部町」「今帰仁村」「宜野座村」

④ コスパ重視なら「うるま市」「名護市」「沖縄市」

──このようになります。

今の時代、民泊やコンドミニアムの宿泊も予約しやすいので、最低1週間以上の連泊で、那覇とは違った市町村でプチ移住体験をしてみるのもオススメです!

僕自身、『2』でお話ししたように、ゲイ生活の通過点になるような経験は都会で一通り済ませてきたほうなので、年齢的にも今の沖縄の暮らしを丁度良く感じています。

(それは東京や地方都市との距離感を含めてのことです。)

ただ個人的にはまだ「若い世代の沖縄移住」の良さを見出せていません。

20代30代で移住してきているゲイの人もちらほらいらっしゃるので、個人的にはそういう人たちから、移住に至るまでの経緯や気持ちについて聞いてみたいところです。

もしそこで中年ゲイには目から鱗な意見を聞くことができたら、またお話ししたいと思います!

一部、「沖縄移住の夢」を壊すようなネガティブは内容もありましたが、沖縄移住にはリスクも伴うので、頭の片隅に留めていただければと思います。

2023年1月中旬にこの記事を書いていますが、今は外気22℃の晴天!

室内外で半袖短パンです(笑) ←たまたまですけどね

一介のゲイとして、こんな時期でも肌の露出が多めでいられる沖縄の環境に、大いに幸せを感じております!

春一番で真っ先に半パンになりたがるゲイの皆さんにとっては、最高の楽園になりうる沖縄へ、移住に限らず足を運んでくださることを心よりお待ちしております!

Sada`s point

何度か沖縄本島には旅行で行った事があるんですが、あの独特な空気感は毎回帰りたくなくなります。

以前、一緒に働いていたスタッフが大阪からご夫婦で沖縄へ移住し、お店をオープンして、結果大阪に帰ってきた方の話を聞いていると、ぼくの場合は旅行で行く場所で会って自分が住むには向いていないな!と感じました。

ゲイは沖縄旅行が好きな方が多く、今回お話しをお伺いできたように移住される方も少なくない気がします。

行って住んでみないとわからないお話を沢山聞けて、いつか沖縄移住を検討されている方にとっては凄く参考になったのではないでしょうか。

貴重なお話し、有難うございました。