ゲイの痔瘻体験談

痔瘻

痔瘻とは

人生初の痔

３５歳前後だったと思うのですが

生まれて初めての痔（痔瘻）になってしまいました。

病院に行く時には、膿の袋が腫れた状態で歩くことも普通にできず

改札で切符を落としてしまったのですが、拾えないレベルの激痛でした。

初診は大阪市内にある個人でされている肛門科へ行き

「何もしなくても、多分今日か明日には膿の袋が破裂して楽にはなると思うけど、ここで、膿を出すこともできますよ。」と言われ、

とりあえず、自然に破裂するのを待つ事を選び

一旦楽にはなるけど、その後ちゃんと手術を受けた方がいいですよ！との診断でした。

見事にその日の夜、破裂して痛みは嘘のように引いて行きました。

京都 山科の病院を再診察

痔瘻の手術を受けたことのある友人から

山科にある【洛和会音羽病院】の肛門科がいいよと聞いていたので

そちらで手術を受けようと思い受診しに行きました。

手術前の検査も含めて３日の入院。

手術は全身麻酔で行うとのことでした。

この時は、あの痛みからも解放されていたのですが

手術後の地獄の日々が始まります。

手術入院

手術前日

血液検査やMRI等必要な検査は半日程度にて終了

その日は特にすることもなく、のんびりと過ごさせて頂きました。

はっきり、覚えてないのですが

その日の夜食からは絶食だったと思います。

水はOK

ぼくの手術は翌日のお昼だったので

とにかく手術の時はお腹が空いていたのを覚えています。

寝る前に、安定剤と確か下剤を服用して就寝。

手術当日

手術室の看護師さんが呼びに来られて、手術室までは徒歩で向かいます。

手術室の扉を入り、手術キャップを被り

名前等、各種確認を行なって手術室へ。

全身麻酔とはいえ、このあたりから緊張はピーク状態です。

手術台に上がり、手術前に承諾書を書かされていた

研修生が全身麻酔を入れる針の挿入をしてもいいです。とのことだったので

研修生が針を刺してくるんですが、なかなかうまくいきません。

普段の血液検査などは、これは見事な血管ですね！

と言われるくらい血管が浮き上がり、太いのですが

点滴の針となると長い為、血管の中にある弁にあたってしまうそうです。

普通の方よりその弁が固く長い針が進まないとの事でした。

場所を変えながら、軽く５箇所は刺されても針がうまく入りません。

流石に研修医には無理だと感じたようで

別の先生が通りやすそうな場所を探してくれて見事に針が入りました。

麻酔入れていくので、ゆっくりと数字を数えて下さいね！と言われ

テレビ等でみていた酸素のやつを口に当てられて

どれくらい耐えれるものか挑戦してみようと思っていましたが

「①②くらいで一気に眠りへと引きずり込まれました」

あの感覚は、不謹慎ですがちょっと気持ちいい感覚でした。

手術後

次に目が覚めた時には、病室のベットで

酸素マスクをつけた状態で寝てました。

麻酔が効いてから、一番初めの記憶は病室なんですが

手術後、必ず意識回復の確認をしてから病室に戻るそうなんですが

全く、記憶にありません。

意識が戻るにつれて手術箇所の痛みがひどくなり、点滴に鎮痛剤を入れてもらいます。

しばらくして落ち着いてきてから、食事を摂らせて頂きました。

次の日が、退院なのですが

これ、帰れます？という痛みです。

術後の経過

退院とその後

翌日、退院なのですが普通に歩くことはまず困難で

帰りの電車で座ることもできず

痛み止めをもらっていたんですが、術後はとにかく痛いです。

そこから、毎日が地獄です。

毎日やってくる排便。

恐怖と痛みと闘いながら済ませた後は

イソジンを薄めた消毒液を使用して簡易ウォシュレットみたいなもので

傷口周辺を洗いながら消毒していきます。

どれくらいの期間だったかは忘れたのですが

痔瘻の場所を手術にてゴムのバンドで縛っていて

それが、普通なら自然と取れます。

万が一、いついつ迄に取れない場合は病院に来て下さいと言われていたのですが

残念ながら取れず病院に行くことに。

この時に、抜糸をされたんですが

これも今まで経験してきた抜糸史上最強の痛みでした。

終わった時には、自然と涙が出てました。

取れなかったゴムバンドは後日再手術を行うことに。

この手術も地獄でした。

再手術

日帰り手術なのですが、オペ室で行います。

手術着に着替え、看護師さんに連れられ歩いて手術室へ

産婦人科などでみる寝て股を開く台にうつ伏せに寝る感じです。

今回の手術は局所麻酔なので

肛門付近に麻酔を打っていくんですが

これがまた、結構な痛さです。

麻酔が効くまで暫くおきますね〜

と言われて、「では、手術を開始します。」で始まったものの

めちゃめちゃ痛いんです。

あまりの痛さに「すみません。めちゃめちゃ痛いんですけど。」と伝えて

麻酔を追加してもらいましたが

さっきよりは痛みはマシにはなっているんですが、やはり痛いんです。

「すみません。やっぱり痛いです」

すると先生が「耐えれそうな痛み？？」と聞かれ

「耐えれなくはないです。」と伝えると手術続行。

心の中で「マジか〜」と思いながら耐え抜き、無事手術終了。

後日、排便時に無事ゴムが落ちてくれて

めちゃめちゃ、ほっとしたのを覚えています。

最終の状況を診てもらいに病院に行き

無事、卒業！！

まさかの痔

数ヶ月前に、何やら嫌な痛みが…

まさかと思い、肛門科を受診。

一つは内痔核というらしく

これは、薬で治るとの事でした。

厄介な事に以前の手術箇所の近くに軽い痔瘻ができていました。

血液検査等、細かく診て頂いた結果

急いで手術する必要はないですが、いずれはした方がいいですよ。

との診断でした。

タイミングをみて手術しようと思っています。